2021年6月8日、Jクレジット第11回入札の結果が公表されました。2021年4月12日~4月19日に実施されたもので、入札量は再エネ発電が12万トン、省エネが6万トンでした。3月に本ブログ『クレジット第11回入札が決定。再エネ発電は競争が激化する?! 』ご紹介した通りです。
再エネ発電の平均落札価格さらに上昇
注目の平均落札価格は、再エネ発電が2,536円/t-CO2、省エネが1,518円/t-CO2となりました。前回の再エネ発電が2,191円/t-CO2だったことを考慮すると、落札額の上昇が止まらない状況です。
過去の平均落札価格の推移は下図の通り。第4回から再エネ発電と省エネに分けて実施されています。
(出典:Jクレジット制度事務局)
前回の第10回入札から、再エネ発電と省エネの落札価格の違いがいっそう顕著に表れるようになりました。再エネ発電のJクレジットは、CDP質問書やRE100への活用が認められています。脱炭素を目指す企業などによるニーズが、以前にもまして高まっていることがわかります。
CDPやRE100への報告への使用も急増
再エネ発電のJクレジットが、CDPやRE100へ活用されていることを裏付けるデータがあります。クレジットを無効化した後に発行される「再エネ算定通知書」の発行状況です。再エネ算定通知書とは、クレジットに含まれる再エネ電力量などを示すもので、CDPやRE100への報告に使用できます。
この再エネ算定通知書の発行量が、2020年度から急増しています。2019年度は95件でしたが、2020年度には247件と約2.5倍の伸びを示しています。今年度は、2021年6月9日時点ですでに80件となっています。
(出典:Jクレジット制度事務局)
前回は、ESG投資が大企業だけでなく中小企業にも関係の深いトピックとなったニュースをお伝えしました。こうした脱炭素の流れは、今後も加速することが予想されます。
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