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「オーバーツーリズム」の課題解決に資するゲストハウス事業

2019年10月25日、26日、北海道倶知安町(くっちゃんちょう)にて開催された、G20北海道倶知安観光大臣会合では、持続可能な観光を推進するために話し合いがなされました。その中でも「オーバーツーリズム」に関するテーマは多くの注目を集めたように思います。

オーバーツーリズムとは、日本語では「観光公害」といいます。観光地などにおいて、観光客が多く訪れることで、地元住民の生活に悪影響を与えることを指します。例えば、ゴミの放置や騒音、渋滞といった弊害があります。他にも京都・祇園の舞妓や芸妓を追いかけて写真を撮るなど、観光客のマナーに起因するような事例も多く発生しているようです。

オーバーツーリズムへの対策として、各自治体は注意喚起の呼びかけを行ったり、写真撮影などを制限する条例を制定するなどしています。しかしこうした対策は、さまざまな文化背景を持ち、言語も異なるインバウンドへの浸透にはまだ時間がかかる印象です。

「穴場旅」でオーバーツーリズム解消へ

一方、宿泊予約サイト大手のBooking.comが2019年10月11日に発表した「2020年の旅行トレンド予測」によれば、今後はいわゆる「穴場旅」が主流になるとのことでした。「穴場旅」とは、有名な観光地ではなく、観光客の少ない地方を旅することを指します。

「穴場旅」は、団体旅行やパッケージツアーではなく、個人で航空券や宿泊先を手配するFIT(Foreign Independent TourもしくはFree Individual/Independent Travelerなど)のスタイルのひとつです。このFITは、オーバーツーリズムによる問題の緩和にもつながります。

京都や大阪市内など、著名な観光地に集客が一極集中するのではなく、いろいろな地方に分散することで、現在問題視されているオーバーツーリズムによる弊害は減少すると考えます。もちろん、そのためにはFITとして選ばれるスポットであるための魅力付けが大切です。地方に眠る多様な魅力を顕在化し、現代のニーズに合わせて発信する必要があります。

当社の一棟貸しゲストハウス「Sano-San-Chi」は、奈良や和歌山など新しい観光地となりうるエリアへの旅の起点としての利用もオススメです。「Sano-San-Chi」で荷物を降ろし、海の幸、山の幸にあふれた目的地へ出発すれば、渋滞も少なく、新たなワクワクが待っています。

観光は、従来の一極集中型ではなく地方の個性を活かし、個人の好みでアレンジするスタイルに変わってきたといえるのではないでしょうか。当社は体験型アクティビティを充実させた、一棟貸しゲストハウス「Sano-San-Chi」を中心とするゲストハウス事業を通じて、観光を取り巻く諸問題の解決にも貢献していきます。

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