ECサイトなどインターネットサービスを幅広く展開する、国内最大手の楽天株式会社が、2019年12月17日、国際イニシアチブ「RE100」に加盟すると発表しました。2025年までに自社の事業活動で使用する電気を、100%再生可能エネルギー由来とすることを目指します。
この2025年という目標は、現在のRE100加盟企業の目標の中でも、早期の目標だといえます。RE100を運営するThe Climate Groupが12月2日に発表した、2019年の「RE100年次報告書」では、加盟企業の平均的な目標年は2028年だとされています。スピード感のある同社の姿勢がここにも反映されています。
同社は、RE100に加盟した日本企業として30番目となり、RE100の公式Twitterにおいても、加盟を歓迎するメッセージが寄せられています。
全楽天グループの再エネ化目指す 企業の再エネへのシフト加速
楽天では、これまでにもJ-クレジットの取引プラットフォーム「Rakuten Energy Trading System(REts)」や、「楽天市場」の出店店舗や「楽天トラベル」の加盟宿泊施設などの電力を、実質再生可能エネルギー100%にすることをサポートする「Project R100」などを積極的に展開してきました。
同社が主催・共催するスポーツイベントで使用する電力のCO2排出を、J-クレジットでオフセットした「NBA Japan Games 2019 Presented by Rakuten」や「楽天スーパーナイター」などは、大きく話題になりました。
楽天は今回、自社の運営で使用する電気を対象に2025年までに再エネ100%化を発表していますが、今後は国内外の全楽天グループにも展開する予定です。
閉幕したばかりのCOP25においては、温暖化対策への消極的な姿勢が指摘された日本ですが、企業における取組みは加速の一途をたどっています。当社では、今後もこうした動きについてキャッチアップしていきます。