2020年2月16日、泉佐野ふるさと町屋館で開催された「さの町場 まちやど実践ワークショップ」を観覧させていただきました!
「まちやど」とは、「まちを一つの宿と見立て宿泊施設と地域の日常をネットワークさせ、まちぐるみで宿泊客をもてなすことで地域価値を向上していく事業」。街がすでに持っている魅力をつなぎ合わせ、コンテンツとすることで、街の「ナカ」にも「ソト」にも好循環をもたらす新しいビジネスといえます。
会場となった「さの町場」は、江戸中期の町屋を修復し、現在は「泉佐野ふるさと町屋館」として活用されています。熊野詣の街道町とてにぎわった当時のくらしを今に伝える、貴重な文化財です。
当日のプレゼンテーションは、A班、B班に分かれて行われました。それぞれの思い描く「まちやど」を、物件オーナーの方に、なんと実際にプレゼン。どちらの班ともユニークなコンセプトに基づいたミッションを、地域との繋がり、歴史的背景などを交えて訴え、やりたいことを力強くアピールされていました。推敲を何度も重ね、議論を繰り返してこられたメンバーの方々の努力が、ひしひしと伝わってきました。
プレゼンが終わるころには、街の内側から盛り上がるマグマのようなパワーを、痛いほど感じていました。地域のみなさんの熱い想いが、ぎっしりと詰まったワークショップに参加させていただくことができ、感謝の思いで帰路につきました。
「ナカ」と「ソト」から好循環を、さらに魅力ある泉佐野へ
今回の「さの町場 まちやど実践ワークショップ」は、バリュー・リノベーションズ・さの(VRS)さんの主催でした。VRSとは、後継者不足などにより空き店舗が増える泉佐野駅周辺の商店街を活性化するため、官民連携で設立された組織です。
VRSでは、エリアマネジメント推進業務として、ブランディングやプロモーション、マッチングなどさまざまな支援をされています。また、ワークライフバランスや働き方改革にも力を入れておられ、特に女性の社会進出や企業のサポートを、積極的に展開中です。具体的には、テレワークスペースCo-Labo’S(コラボス)と連携し、コワーキングスペースとしていろいろな働き方を提案されています。
今回参加させていただいたことで、今までお世話になっている泉佐野市全体に精一杯のお返しをしていきたいという思いを新たにしました。一棟貸しのゲストハウス事業「Sano San Chi」としても、「ナカ」ではなく「ソト」からだからこそ、わかることや見えるものがあるのではないかと思います。当社のこれまでの事業による実績やノウハウを、今後も地域のみなさまへ還元できるよう取り組んで参る所存です。
また現在、8件目となる新規物件のリノベーションの真っ最中!101designさん、SARC計画研究所さんのスーパー建築・設計士のお二方を中心に、素敵なゲストハウスに変身させて頂いています。VRSさんや地元のみなさまにも作業いただき、泉佐野市役所の方にもご覧頂くなど、着々と準備中が整いつつあります。こちらの進捗もまたご報告させていただきますので、ぜひ楽しみにお待ちくださいね。