再生可能エネルギー電源の有効活用を目指し、カゴメ茨城工場にてアイスビルダーを活用した上げDRを開始

　Reivalue株式会社（代表取締役：堀口公希）は、太陽光発電等の再生可能エネルギー電源（以下、再エネ電源）の有効活用を目指し、2025年4月より、カゴメ株式会社（代表取締役社長：山口聡）茨城工場において、アイスビルダー（氷蓄熱式冷却水製造装置）を活用した「上げDemand Response」（デマンドレスポンス、以下 上げDR）を開始したことをお知らせいたします。

　本件では、小売電気事業者である株式会社グローバルエンジニアリング（代表取締役社長：高橋 宏忠)と、取次事業者であるReivalue株式会社は「上げDR」を要請し、カゴメ株式会社は茨城工場のアイスビルダー設備を用い、需要量の調整を行います。昨年のカゴメ株式会社との「上げDR」実証の結果、有効性が確認できたことから、今回、実運用の開始に至りました。

　太陽光発電などの再エネ電源は天候などにより変動しやすく、近年の拡大に伴い日中の供給量が増加傾向にあります。電気の安定供給には供給量と需要量を一致させる必要があり、供給量が需要量を上回る場合には、需給バランスを維持するため発電出力の抑制（以下、出力抑制）が行われております。火力発電をはじめとした出力抑制を行ってもなお供給量が余る場合には、再エネ電源においても出力抑制が行われるため、その有効活用が課題となっています。
　「上げDR」は電気の供給量が需要量を上回り、出力抑制が予想される時間帯に、要請により需要側が需要量を増やす手法です。本件において、Reivalue株式会社は気象予報等より予測した出力抑制が予想される日および時間帯に「上げDR」を要請し、カゴメ株式会社は、従来は深夜電力活用のために夜間に蓄熱を行っていたアイスビルダーを、日中の出力抑制が予想される日および時間帯に蓄熱させます。「上げDR」により需要量を増やすことで、再エネ電源が出力抑制されず発電量が増えることにつながり、埋没する再エネ電源の有効活用を可能としました。

■スキーム図

　Reivalue株式会社は、再エネ電源の有効活用に向け、蓄電池の導入による自家消費太陽光発電を最大限利用する取組や、オフサイトPPAの導入による再生可能エネルギー電力の供給を進めています。今後も、電力を中心としたエネルギーソリューションの一環として、再生可能エネルギーの普及拡大に貢献してまいります。