Reivalue(リアイバリュー)と長瀬産業は2025年10月31日、CO₂排出量とコストの削減を両立するエネルギーソリューションのさらなる推進を目指し、資本業務提携契約を締結しました。両社が今回の資本業務提携に至った理由や、今後の展望について、長瀬産業 未来共創室開発三課 課統括の深見雅彦氏、白川峻士氏とリアイバリュー代表取締役の堀口公希が対談しました。
(写真:リアイバリュー代表取締役の堀口公希(左)と長瀬産業 未来共創室開発三課 課統括の深見雅彦氏(右)。筆者撮影)
エネルギーソリューションの強化で持続可能な社会を目指す

(リアイバリューと長瀬産業の資本業務提携の概要)
長瀬産業は1832年(天保3年)に創業し、化学品を中心に、合成樹脂、電子材料といった、社会に欠かせないさまざまな商品を取り扱っています。ケミカルを基盤に幅広い分野で事業を展開する一方で、新規事業にも力を入れています。数年先の将来を見据えたビジネスの1つが、エネルギーソリューション事業です。
今回のリアイバリューとの資本業務提携は、そうしたエネルギーソリューション事業の拡大につながると期待されています。両社がお互いの強みを生かして、これまで取り組んできたエネルギーソリューションをさらに深化させ、新たな価値を創出、提供することで、持続可能な社会の実現を目指します。未来創造室 開発三課 課統括の深見雅彦氏は、今回の資本業務提携について、「現在、多くのお客さまが、大きな社会の流れであるカーボンニュートラルに取り組んでおられますが、各社のお困りごとは決して同じではありません。当社は、お客さまのお困りごとを解決するのがビジネスの基本だと考えています。カーボンニュートラルをどうやって実現するのか、どのようなプロセスで取り組むのかといった段階から伴走し、さまざまな方法やアプローチをご提案することで、お客さまのお困りごとを解決したいと思っています。今回のリアイバリューとの資本業務提携を通じて、こうした提案力をさらに強化し、当社のエネルギーソリューション事業をさらに成長させたいと考えています」と話します。
ニーズを深堀りし的確なソリューションを提案

(長瀬産業本社で行われた対談。筆者撮影)
両社のパートナーシップは、数年前にさかのぼります。リアイバリューが長瀬産業にエネルギーソリューションに関するコンサルティングを提供したことをきっかけに、2023年に業務提携契約を結びました。その枠組みの中で、これまで、数々のお客さまにさまざまなエネルギーソリューションを提供してきました。リアイバリューの堀口公希はこれまでの取り組みについて、「具体例を挙げると、あるお客さまに対しては、その企業さまが掲げる環境ビジョンを達成するためのアプローチの第一歩として、電力コストの削減、オフサイトPPAの導入、電力とFIT非化石証書のパッケージングソリューションを提案させていただきました。長瀬産業さまとお客さまとの長年にわたる信頼関係があり、非常にスムーズにご検討いただけたと思います」と振り返ります。
「先ほど深見さんがおっしゃったように、CO₂削減とコスト削減はお客さまの共通の課題ですが、お客さまの状況、具体的なニーズは会社ごとに異なります。お客さまが本当に望んでいる目標はCO₂削減なのか、再エネ電力比率の向上なのか、あるいは、目標達成する手法にこだわりを持たれているのかなど、一つひとつのニーズを丁寧に紐解いて、時流に適した最適なソリューションを提供することを大切にしています」。(参考:ヨネックスさまへの当社と長瀬産業によるエネルギーソリューション事例が「plaplat」に掲載されました)
「誠実正道」の価値観の共有が提携を後押し

(和やかな雰囲気で行われた対談の様子。筆者撮影)
深見氏は、こうした取り組みの姿勢が今回の資本業務提携の締結につながったと振り返ります。「これまでの取り組みを通じて、リアイバリューがお客さまのニーズを深掘りし、そのニーズにあったソリューションをお客さまごとにカスタマイズして提供する姿勢を間近で見てきました。同社の強みは、いくつものソリューションをシームレスかつスピーディに提案できる“現場力”だと考えています。電力メニューや環境価値など、多岐にわたるソリューションが求められる場合でも、ワンストップでスピード感を持って対応してもらえる点を高く評価しています」。
NAGASEグループの理念である「誠実に正道を歩む」という言葉は、社員の日常会話でも飛び交うほど深く浸透していると感じます。「お客さまへのご提案を考える際に、『これは本当にお客さまのためになるのか』という問いを繰り返してご提案をブラッシュアップしていきます。実は、リアイバリューさんも、この考え方を大切にされていました。こうした価値観を共有できている点も、今回、パートナーシップの強化を進めた理由の1つです。今後は両社での新たな事業創出も考えております」(深見氏)。
持続可能な新規事業の拡大を目指す長瀬産業

(長瀬産業の中長期経営計画『ACE2.0』の概要。出典:長瀬産業)
長瀬産業は2025年度、中長期経営計画「ACE2.0」の最終年を迎えました。「ACE2.0」では、エネルギーソリューション事業をはじめとする持続可能な新規事業の創出を目指しています。深見氏は、「長年培った蓄電池に関するノウハウを生かし、系統用蓄電池事業にも取り組み、昨年10月には、共同出資する姫路蓄電所の運転を開始しました。今後も、社会やお客さまの多様なニーズにお応えするために、新しい挑戦を続けていきたいと思います。また、当社自身もカーボンニュートラルの達成を目指しており、自社の取り組みによって蓄積したノウハウを、お客さまへのソリューションに活かしていきたいと考えています」と意気込みを語ります。
ニュートラルで本質的なソリューションを追求するリアイバリュー

(左から、長瀬産業 未来共創室開発三課の白川峻士氏、リアイバリューの堀口公希、開発三課 課統括の深見雅彦氏。筆者撮影)
リアイバリューは現在、小売電気事業者の登録申請を進めています。エネルギーに関するソリューションの選択肢をさらに拡大し、お客さまのニーズにより柔軟に応えるための体制の充実を図っています。
また、資本業務提携がスタートした昨年11月から、長瀬産業から出向者を受け入れ、パートナーシップをより強化させています。新たにリアイバリューのメンバーとして業務にあたる、未来共創室 開発三課の白川峻士氏は、「エネルギーに関するご提案には専門知識が求められるため、リアイバリューとのパートナーシップの中でさまざまな情報を吸収し、お客さまへのご提案に生かしていきたいと考えています」と前を向きます。
今回の資本業務提携を受けて、リアイバリューの堀口氏は今後の展望を次のように語ります。「電力業界が置かれている環境の変化は非常にはやく、お客さまにとっては、あふれる情報の中から自社にとって本当に必要な情報を選び取ることが難しい時代になっていると思います。電気という商品はコモディティですが、当社は、長瀬産業さまとのコラボレーションによって、差別化したサービス提供を目指していきます」。
「そのためには、客観的な数値やデータに基づいたニュートラルな最新の情報をお客さまにお伝えし、お客さまのご要望を本質的に叶えるための努力が欠かせないと思います。当社は2017年の創業以来、人と人とのつながりを大切に、一歩ずつ着実に成長してまいりました。今回の長瀬産業さまとの資本業務提携は、その成長をより一層加速させるきっかけとなる貴重な機会だととらえています」。
企業のCO2削減とコスト削減の両立という、社会的に意義があるミッションに向けて、リアイバリューと長瀬産業はエネルギーソリューションをさらに進化させていきます。両社の今後の取り組みにぜひご期待ください。
【Interview with】
長瀬産業株式会社 未来共創室 開発三課 課統括 深見雅彦氏
白川峻士氏
Reivalue株式会社 代表取締役 堀口公希
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当社は、コスト削減やカーボンニュートラル実現に向けたエネルギーソリューションの提供と、ソリューションを実践し培った知見に基づくエネルギーのアドバイザリーや実務支援を行っております。お客さま毎に異なるニーズに合わせて、環境目標達成に向けたソリューションを”具体的に”ご提案させて頂きます。再エネ電力調達、CO2削減に関するお困りごとがありましたら、お気軽にお問い合わせください。