全国初!定置型水素ステーションの全消費電力を再エネ化
2019年12月1日、豊田通商グループの株式会社エネ・ビジョンは、「RE100電気」の供給を開始したと発表しました。「RE100電気」とは、再生可能エネルギー100%由来と認められた電気を指します。「どの再エネ発電所で発電された電気か」という属性情報も特定することができ、実質再エネ100%という証明がなされた電気です。
株式会社エネ・ビジョンは、「RE100電気」供給の第一弾として、名古屋市熱田区の名古屋熱田水素ステーションに供給を開始しました。名古屋市の中心部に位置する名古屋熱田水素ステーションは、2015年3月に開業し、国内でも有数の来場車数の多いステーションです。
これにより、実質再エネ100%の「RE100電気」により、名古屋熱田水素ステーションが運営されることとなります。定置型水素ステーションにおいて購入電力の実質再エネ 100%化を実現した事例は、国内でも初のケースと評価されています。
名古屋熱田水素ステーションは、豊田通商グループの豊通エア・リキードハイドロジェンエナジー株式会社が運営する水素ステーションです。オフサイト方式で、300N立方メートル以上の水素を供給することができます。
同社は、名古屋熱田水素ステーションのほかにも、豊田インターチェンジ水素ステーションを運営しています。2015年4月に開業した豊田インターチェンジ水素ステーションは、インターチェンジ近くのガソリンスタンドに併設されているため利便性が高く、多くの燃料電池自動車(FCV)ユーザーに利用されています。
問われる再エネの属性情報、評価はより厳密に
今回の水素ステーションの「RE100電気」による運営という取組みは、日本初のチャレンジングな事例として大きな注目を集めそうです。また、今後は単なる再生可能エネルギーではなく、「どこの発電所由来か」という属性情報が問われるなど、再エネに対する評価はより厳密なものになることが予想されます。
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