このたびリアイバリュー株式会社は、環境省が定める「企業版2℃目標・RE100アドバイザー」企業に登録されました。今回は,企業版2℃目標とは何か、RE100とは何か、そして企業版2℃目標・RE100アドバイザーについて紹介いたします。
そもそも企業版2℃目標とは
企業版2℃目標とは、SBT(Science Based Targets)とも呼ばれ、産業革命時期と比べた気温上昇を「2℃未満」にするために、企業が気候科学(IPCC)に基づく削減シナリオと整合した削減目標を設定することを言います。SBT達成に向けた企業の取り組みは、その企業の持続可能性、そして地球全体の持続可能性につながります。
この目標を設定した意欲的な企業は、2017年9月時点で世界で300社を超え、現在も増え続けています。これは、多くの企業がSBTを設定することに意義を見出している事の表れですが、一方で、「2℃目標」に整合した目標は削減幅が大きく、認定(目標を設定)されても、達成は簡単ではありません。
そしてRE100とは
RE100とは、事業運営を太陽光発電や風力、水力、地熱発電などの再生可能エネルギーだけで100%調達することを目標に掲げる企業が加盟するイニシアチブです。「Renewable Energy 100%」の頭文字をとって「RE100」と名付けられました。
この取り組みは遅くとも2050年までに再エネ100%を達成することを要件とし、2030年や2040年の中間目標の設定を推奨するなど、長期的な目標としての再エネ100%を宣言することを想定したイニシアチブです。
しかしながら、日本では、電力事業者によって差はあるものの、大半の電力は天然ガスや石炭などの化石燃料を電源としています。また、再生可能エネルギーより原子力という風潮(政策的な勢い)があるのも事実であり、RE100を達成することは「企業版2℃目標」と同様に簡単ではありません。
企業版2℃目標・RE100アドバイザーとは
「企業版2℃目標」と「RE100」は、昨今の潮流に合わせて参加を宣言する野心的な企業が増えてはおりますが、一方でこれらは簡単な取り組みではないことも事実です。
環境省には「SBTを設定したが、実行できていない」、「RE100の達成方法がわからない」などの問い合わせが来ることもあるため、スキルと経験のあるアドバイザー企業によって、そういった企業にアドバイスをする仕組みが必要になったと言うわけです。
アドバイザー企業は環境省のHPに登録・公開され、「企業版2℃目標」と「RE100」に関する問い合わせを様々な企業から受けることになります。
現在、リアイバリュー株式会社を含め26社のアドバイザー企業が登録されています(7月30日現在)。
具体的には、目標達成に向けた経営層への理解促進、中長期計画の策定などの経営支援、工場・事業所における省エネ等の設備投資などの現場支援、小売電気事業の立ち上げ支援などを行います。
まとめ
ステークホルダーが企業のサスティナビリティに関しても注目するようになった現代社会において、「企業版2℃目標」や「RE100」は多くの企業の経営層にとって無視することのできないテーマになっており、もはや経営課題とも言えます。また政策や目標達成に向けたアプローチ方法も時々刻々と変わるため、専門的かつスピーディーな対応が求められるのも事実です。
リアイバリュー株式会社は、時流をつかみ、そしてクライアントの実情を考慮した柔軟な提案を武器にして、すでに多くの企業からコンサルティングのご依頼を受けておりましたが、今回のアドバイザー企業の登録をうけ、より一層身の引き締まる思いです。
これからも、現場で培った専門性と、スピーディーな対応でお客様のご要望にお応えして参ります。
参考
環境省Webサイト
https://www.env.go.jp/press/105804.html
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