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電気料金見直し、北陸・関西・四国電力の最新状況をレポート

旧一般電気事業者の電気料金値上げについて、引き続きお届けします。今回は、北陸電力・関西電力・四国電力の3社について最新の状況を解説します。

 

北陸電力も燃料調整額に市場連動制を導入

北陸電力は12月14日、低圧から特別高圧までのすべての需要家を対象に、2023年4月1日以降の使用分から基本料金と従量料金の値上げを行うと発表しました。それに加えて、燃料費等調整額に市場価格を反映するとしています。これは、東京電力エナジーパートナーや中部電力ミライズ、中国電力と同様です。具体的な電気料金の仕組みは下図の通りとされました。

(北陸電力の改定後の電気料金の仕組み。出典:北陸電力株式会社

 

一例を挙げると、高圧の業務用電力の料金単価は次の通りです。従量料金単価は夏季とその他季で同一とされています。再エネ賦課金や燃料費等調整額を加えると、1kWhあたり30円を超えることが想像に難くありません。モデルケースでは月額20%以上の値上がりが予想されています。

(北陸電力の改定後の電気料金。高圧・業務用電力。出典:北陸電力株式会社

 

これらの高圧・特別高圧の標準メニューに関しては、12月15日から受付が再開されました。また、北陸電力は低圧の規制料金部門(電力自由化前からある電気料金メニュー)も値上げすることを明らかにしており、家庭向けに説明会を開催するほか、ホームページ上で「電気料金影響額シミュレーション」ができるようになっています。

 

関西電力の高圧・特別高圧は現行料金のまま

関西電力は12月15日、高圧・特別高圧の標準メニューについて受付を再開するとともに、現行の電気料金単価から値上げしないことを発表しました。なお、2023年4月に予定されているレベニューキャップ制度に伴う託送料金の見直しは反映するとしています。また、標準メニューでの供給は2023年4月1日以降になるため、同年3月31日までに供給を希望する場合には「卸市場価格連動メニュー」での供給となります。

(参考:関西電力 法人のお客さま



四国電力は1割程度の値上げに

四国電力は12月5日、高圧・特別高圧の見直し後の標準メニューを発表しました。この改定には、託送料金と燃料費調整の算定諸元の見直しも含まれています。これによると、2023年4月1日以降のすべての高圧・特別高圧の電気料金が、10%程度値上がりするとされています。高圧の新しい電気料金単価は次の通りです。

(四国電力の改定後の電気料金単価(高圧)。出典:四国電力株式会社

 

当ブログでは、こうした旧一般電気事業者各社の値上げの動きを引き続きお伝えしてまいります。これまでに東京電力エナジーパートナー中部電力ミライズと中国電力東北電力と沖縄電力の状況についてもご紹介してきました。こちらも合わせてご覧ください。

 

なお、当社は関西電力エリアにおいて、高圧の需要家様向けのご提案を再開させていただいております。(参考:【お知らせ】関西電力エリア・高圧のお客様を対象とした電力供給のご提案再開について|REiVALUE Blog)さらに、東北電力エリアにおいても高圧の需要家様向けのご提案が可能になりました。ご提案にあたっては、まず、当社スタッフがお客様の電気のご利用状況やご契約条件をお伺いしたうえで検討させていただきます。ぜひお気軽にご相談ください。

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当社は、コスト削減やカーボンニュートラル実現に向けたエネルギーソリューションの提供と、ソリューションを実践し培った知見に基づくエネルギーのアドバイザリーや実務支援を行っております。お客さま毎に異なるニーズに合わせて、環境目標達成に向けたソリューションを”具体的に”ご提案させて頂きます。再エネ電力調達、CO2削減に関するお困りごとがありましたら、お気軽にお問い合わせください。

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