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Jクレジット第12回入札、落札価格は“脱炭素ニーズ”に比例

需要家による再エネ調達手段のひとつであるJクレジットの第12回入札結果が公表されました。再エネ由来のクレジットの需要の伸びに伴い、落札価格も上昇を続けています。また、小売電気事業者による非FIT非化石証書オークションの最新状況もご紹介します。

 

需要高まる再エネ由来のJクレジット

2022年1月12日~19日、Jクレジット制度の第12回入札が行われました。再エネ電力由来のJクレジットはRE100達成のための再エネ調達量として報告できることなどから、ニーズの高まりが見られます

今回の入札による販売数量は、再エネ発電由来のJクレジットが25万トン、省エネ他のJクレジットが10万トンとされていました。昨年4月に開催された第11回入札と比べると、再エネ発電由来クレジットが約5万トンほど増えています。

 

再エネ由来クレジットの値上がり止まらず

Jクレジット制度第12回入札の結果、平均落札価格は再エネ発電由来で2,995円/トンCO2、省エネ他で1,574円/トンCO2となりました。特に、再エネ発電由来のクレジットには販売数量の2倍を超える59万トンもの応札があり、依然として高いニーズがあることが示される結果となりました。

出典)J-クレジット制度事務局「J-クレジット制度について(データ集)」2022年2月

また、省エネ他のクレジットに比べると、再エネ発電由来のクレジットの価格の上昇が顕著であることもわかります。上図の通り、再エネ発電由来のクレジットの価格を電力量1kWhあたりに換算すると1.38円となっています

 

小売電気事業者の非FIT非化石証書は0.6円

一方で、JEPX(日本卸電力取引所)によると、2022年2月3日~9日に開催された非FIT非化石証書オークションの結果は「再エネ指定」「再エネ指定なし」ともに1kWhあたり0.6円となりました

出典)JEPX「2021年度 非化石価値取引市場 取引結果

注目したいのは「再エネ指定」の非FIT非化石証書の方が、入札した事業者数・応札量ともに「再エネ指定なし」の証書を上回っていたことです。約定価格はどちらも0.6円/kWhですが、「再エネ指定」証書のニーズの高さが浮き彫りになりました。

脱炭素経営へのシフトが迫られる中、再エネ調達の手段が多様化するとともに調達の競争も激化しています。この流れは今後ますます色濃くなるとみられ、再エネ調達とコストダウンの両立が求められていくと考えられます。

 

当社では、再生可能エネルギーの調達について専門知識豊富なスタッフがサポートさせていただいております。ご相談も受け付けておりますので、どうぞお気軽にご連絡ください!

 

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