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Jクレジット第14回入札結果をレポート。FIT非化石証書トラッキングの有償化は検討続く

2023年5月のJ-クレジット第14回の入札結果がこのほど発表され、再エネ発電の平均落札価格は前回に続き3000円台となりました。一方で、FIT非化石証書の2023年度第1回目のトラッキング有償化については、引き続き検討されることがわかりました。

 

Jクレジット第14回、再エネ発電はまたも3000円台に

2023年7月5日、第14回J-クレジット入札(5月10〜17日開催)の結果が発表され、平均落札価格は「再エネ発電」が3,246円/t-CO2、「省エネ他」が1,551円/t-CO2でした。再エネ発電(プロジェクト番号P1・P43)には、販売数量256,204t-CO2を上回る入札量330,500t-CO2が集まりましたが、応札倍率は第13回入札の1.9倍から1.3倍に下がりました。

 

(J-クレジットの平均落札価格の推移。出典:J-クレジット制度事務局

 

平均落札価格の推移をみると、第13回入札と比べて微減しているものの、ほぼ横ばいと言ってよいでしょう。再エネ発電の平均落札価格を1kWhあたりに換算すると1.401円となります。

 

なお、需要家が直接取引できる環境価値には、再エネ価値取引市場におけるFIT非化石証書もあります。FIT非化石証書の直近のオークション結果についてはこちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひ合わせてご覧ください。(参考:FIT非化石証書の2022年度第4回オークション、売り入札量の優勢続く | REiVALUE Blog 2023年6月)

 

FIT非化石証書のトラッキング 2023年度第1回は無償

7月18日から、FIT非化石証書のトラッキングに参加する事業者登録の受付が開始されています。これは、8月25〜31日に開催されるFIT非化石証書の2023年度第1回オークションに合わせて実施されるものです。トラッキングによって属性情報が付与されたFIT非化石証書は、再生可能エネルギー100%での事業運営にコミットする国際イニシアチブ「RE100」への報告に活用することができます。

 

経済産業省は、FIT非化石証書のトラッキングについて2023年8月実施分から有償化する方針を示していましたが、最新の発表によると2023年度第1回のトラッキングについては無償で行うとされています。なお、トラッキング有償化の検討は引き続き行われており、適切な周知期間の後、今後有償化される可能性はあるとされているため、注意が必要です。

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