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2025年度のFIT・FIP買取価格と初期投資支援スキームが決定。再エネ賦課金は3.98円に

経済産業省は2025年3月21日、2025年度のFIT・FIP買取価格と再生可能エネルギー発電促進賦課金を公表しました。また、期間を限定して買取価格を増額する「初期投資支援スキーム」を2025年度下半期から開始するとしました。

初期投資スキームの対象は住宅用と事業用・屋根設置に

(住宅用太陽光発電・事業用太陽光発電(入札対象外)のFIT買取価格。出典:経済産業省

2025年度のFIT・FIPの太陽光発電(入札対象外)の買取価格は、上表の通りとされました。10kW未満の住宅用太陽光発電と、10kW以上250kW未満の事業用太陽光発電(屋根設置)は、期間をかぎって買取価格を増額する「初期投資支援スキーム」の対象となり、2025年10月から適用されます。初期投資支援スキームについては、こちらの記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。(参考:屋根置き太陽光の「初期投資支援スキーム」、今年10月にも開始へ | メディア

なお、初期投資支援スキームの対象となる事業用太陽光発電は、10kW以上から入札の対象となる容量未満までの、地域活用要件の対象となる発電所とされました。入札の対象となる容量は毎年度検討されますが、2025年度は250kW以上とされています。

地上設置の事業用太陽光発電に関しては、2025年度と2026年度の買取価格が発表されました。10kW以上50kW未満では2025年度が10円/kWh、2026年度が9.9円/kWhとされました。50kW以上では、2025年度が8.9円/kWh、2026年度が8.6円/kWhとなりました。

2027年度以降の住宅用初期投資支援スキームの行方は

経済産業省の調達価格等算定委員会では、住宅用太陽光発電の初期投資支援スキームについて、「2027年度以降は今後の検討とする」としており、継続されるかどうかは不透明です。今後の検討の行方に注目していきます。

再エネ賦課金は過去最高の3.98円

(再生可能エネルギー発電促進賦課金の推移。出典:経済産業省より筆者作成)

再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)の2025年度の価格は、3.98円/kWhと過去最高額になりました。これまでの再エネ賦課金単価の推移は上表の通りで、増加の傾向にあることがわかります。さまざまな価格が高騰する今、国民負担を減らす重要性が高まっています。

(参考:再生可能エネルギーのFIT制度・FIP制度における2025年度以降の買取価格等と2025年度の賦課金単価を設定します (METI/経済産業省)

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