2020年度第2回、非化石証書オークション結果発表! 約定価格は?
2020年11月13日、2020年度第2回の非化石証書オークション結果がすべて出そろいました。以前本ブログでもお伝えしたとおり、今回は非FIT非化石証書の初めてのオークションとなりました。事前の予想では1円/kWhとの見方も飛び交っていましたが、果たしてどのような結果となったのでしょうか?
2020年度非化石証書、種類別の約定価格は?
結果をお伝えする前に、改めて非化石証書の種類をおさらいします。非化石証書には「FIT非化石証書」と、今年度から新たに始まった「非FIT非化石証書」があります。「非FIT非化石証書」は由来となる電源種別によって『再エネ指定』と『指定なし』に区分されます。
(出典:経済産業省)
気になる2020年度の約定価格は、非FIT非化石証書の『指定なし』が1.10円/kWh、同『再エネ指定』が1.20円/kWhとなりました。また、FIT非化石証書では加重平均の約定価格が最低価格と同額の1.30円/kWhとなっています。
(出典:JEPXをもとに当社作成)
一方、約定量は前回から大きな伸びを見せています。FIT非化石証書の第1回が151,173,370kWhだったのに対し、第2回では508,815,437kWhと大躍進。3倍以上の約定量となりました。新しくスタートした非FIT非化石証書も加えると、その増加量は一目瞭然です。
そもそも、“非FIT”非化石証書とは?RE100に報告できる?
これまでの非化石証書はすべて、FIT電源によるものでした。今回の2020年度第2回オークションからFIT制度によらない“非FIT”電源もオークションに参加できるようになりました。“非FIT”電源とは、大型水力や卒FIT電源、原子力発電などを含みます。
非FIT非化石証書は、前述のJEPXのオークションだけでなく電気とセットにした相対取引も認められています。相対取引とは、発電事業者と小売電気事業者間の契約です。
こうした相対取引による電気とセットの『再エネ指定』の非FIT非化石証書は、需要家のRE100報告にも活用できるという見解が示されています。ただし、RE100としては「全ての証書取引において属性がトラッキングされていることを推奨」しています。
今回の非化石証書オークションでは、トラッキング付き非化石証書の実証も引き続き行われました。こちらの結果もわかり次第、本ブログにてお届けします。
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